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静脈内鎮静法施行時のモニタリングについて

静脈内鎮静法施行時のモニタリングについて意識、換気、酸素化、循環(脈拍数と血圧)、心電図について、連続的にモニタリングし、必要に応じてBISモニター終末呼気炭酸ガス濃度(*ETCO2)を測定します。

意識
・呼びかけへの応答を断続的に評価
・**BISモニターによる鎮静度の評価

換気
・胸郭の動きを断続的に観察
・呼吸音の聴診や患者さんとの会話によって換気状態を把握
・終末呼気炭酸ガス濃度(ETCO2)の測定は、呼吸抑制の予防と早期発見に有用

酸素化
・***SpO2を連続的に評価
・粘膜、皮膚、血液の色を断続的に評価

循環
・脈拍数を連続的に評価
・血圧を断続的に評価
・心血管系疾患や呼吸疾患を、心電図を連続的に用いて評価

ETCO2を変動させる因子
・末梢組織におけるCO2の生産(代謝)
・ガス交換による肺でのCO2の換気能(呼吸)
・末梢から肺へのCO2の運搬(循環)
・換気が良好、低体温、循環血漿量の減少で低下
・換気の低下、高体温、疼痛、閉塞性肺疾患で上昇

*ETCO2(呼気終末二酸化炭素分圧)
動脈血CO2分圧(PaCO2)と高い相関を示す。CO2の赤外線吸収を利用して、非観血的、連続的に測定する。

**BISモニター
前額部に電極を装着し意識レベルに関係する能皮質活動を脳波の周波数、振幅と干渉を基に算出してBIS値として連続表示する。0-100までの数値で示され、数値が低いほど鎮静度が高い。70前後が良好な鎮静度を示すといわれている。

***SpO2(動脈血中酸素飽和度)
酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの赤色光、赤外線光の吸光特性の差を用いて、動脈血酸素分圧(PaO2)を推測する。これにより低酸素血症の早期発見が可能になる。正常値は95~100%。


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